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病院薬剤師をしています。 資産運用のこと、仕事のこと、趣味のことなどきままに書いていきます。

ここにきて最近また薬物動態に関心がわいてきた。

学生のころから苦手で今でも苦手。基本的なことさえよく分かっていない。

全く自慢にならんが、こんなことでよくいままで仕事できたなぁと我ながら感心する。

そんな基本的なことをよく分かっていない私が、読んでも分かりやすい本が、

薬剤師のための薬物動態ものがたり
菅野彊・著   発行:アドバンス・クリエイト

薬物動態学の教科書に出てくる積分とか対数とか難しい式は出てこない。

その分当然、奥深いところを学ぶことはできないがまず手始めに読むのにはお勧めだと思う。

今日は仕事休みだったが、1日で一通り読めた。

式を使いこなせるようになるには訓練が必要だと思うが。

実際の仕事で応用できるようになりたいものである。



しかし、動態の式を過信することは禁物であると感じた。

例えば、血中濃度を予測するための値がそろっていたとして、それらを用いて

予想血中濃度を出したとする。予測した値が本当に正しかったのかということは、

実際に血中濃度を測定しなければ評価できない。

用法用量設定に、ある程度の目処をつけることはできるが、決定的な根拠としてはなりえない。

「そんなことわかっているよ」と言われそうだが、

私みたいに動態に興味を持ち始めて間もない人間が、ちょっと得意気に計算なんかしたりすると、

値を過信して失敗しそう。

計算上よくても臨床ではうまくいかないことってよくあるし。
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