病院で薬剤師をしています。 仕事のこと、趣味のことなどきままに書いていきます。

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外来患者さん向けに薬の話をした。今回のテーマは降圧薬について。

去年3月にもほとんど同じテーマで話したことがある。

参加者は20名弱で今回はちょっと少なめだった。

コンテンツは、①降圧薬の服用意義 ②薬の種類、効き方、副作用 ③合剤について


患者さんにとっては薬の話というのは多くの場合、難しいんじゃないかって思う。

特に薬の作用機序なんてのは、たぶんほとんど理解できないんじゃないかと。

だけど、ここを話さないと、例えば今回の場合だったらどれも「血圧を下げる薬です」の

同じ一言でまとまってしまい、違いが分からなくなってしまう。

なので、少しでも理解してくれたらって思って、できるだけ噛み砕いて話している。


今まで高血圧教室で話したことのあるテーマとしては、

降圧薬、心不全用薬、抗不整脈、頭痛薬、糖尿病薬、めまいの薬など。

話した中で、たぶん一番患者さんに取っ付きがわるかっただろうテーマは抗不整脈薬かなぁ。



毎回、最後にアンケートをとっているのだけど、

今回の参加者は皆さん理解のよい方が多かったようで、

内容が「少しわかりにくい」と答えた人は一人だけで

残りは「分かりやすかった」以上の評価だった。

この評価がいいと、話したこちらとしても安心します。
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PMDAのインタビューフォームが見られるようになったことは、以前書いたけど、

そのときからずっと思っている疑問は、

将来的に全ての薬剤のインタビューフォームが見られるようになるのはいつ頃なのかということ。

調べてみても「順次掲載されていく予定」としか書いていないし、

こちらとしても、その動向次第で今後の仕事が変わってくるので電話して聞いてみた。

すると、

担当者「インタビューフォームはメーカーの自主的なアップロードにより運営されていますので、
メーカー次第です。今後どうなるかというのははっきり言えません」

とのこと。


えぇ?メーカーの自主的アップロードってことは、

このシステムに賛同しないメーカーの医薬品はずっとアップロードされないということだし、

賛同していても、メーカーの都合次第でいつアップされるか分からないということじゃないか。

PMDAの職員さんが情報を集めてアップしていると勝手に思っていたのだが、

これでは確かに今後の展開は読めない。

一番の問題は、アップロードすることに賛同しないメーカーがいたら、

その情報は全く見られないということだな。

このサイトで本当にインタビューフォームが活用できるようになるのには

もう少し時間がかかりそうです。

残念だなぁ。このサイトにはいつもお世話になっているし、今後の発展を期待しているのだけど。
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当院でも高血圧教育入院をはじめようという話になった。

今日が第一回目の会議。

主導の医者の方も、はじめが肝心といわんばかりになかなかの気の入れよう。

入院初日にスタッフ間でプロブレムリスト作成して、

退院日にも患者含めて30分くらいで総括したいらしい。

しかし、そんな時間を私は割けるのか・・・?

ただでさえ担当病棟の入院患者さんを100%担当できていないというのに。
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看護師さんから質問。

「患者さんから聞くところによるとアルロイドGは甘いらしいんですけど、なぜですか?
血糖に影響しますか?」

というもの。

成分表を見てみると、サッカリンナトリウムが入っているらしい。

たぶんこれが甘味料として使われているのだろうけど、

エネルギーとして糖質か何か含有しているかどうかはまた別問題なので、

メーカーに問い合わせ。

回答は、「甘さはサッカリンによるものです。またカロリーはゼロとなっております」

とのこと。

ということで、糖尿病の人でも安心して服用できます。



ところで、添加剤で糖質が無視できないものがあるからなぁ、

ジスロマックSR成人用ドライシロップとか。

白糖20gって・・・入れすぎだろ。

まぁ確かにこれだけ矯味しても飲んだ後は苦味が残るのであるが・・・。


ちなみに、インタビューフォームには、

慎重投与
(4)遺伝性フルクトース不耐症、グルコース・ガラクトース吸収不全症又はスクラーゼ・イソマルターゼ欠損症の患者[本剤は白糖(20 g)を含む。]

の解説として
「本剤は添加物として白糖を約20 g 含むことから、特に糖の摂取に注意が必要な疾患を有する患者に対しては本剤の投与を慎重に行うよう、注意喚起することとした。」

との記載がなされているものの、添付文書には、糖尿病患者への注意は全く促されていない。

白糖20g取ったらかなり血糖が上がるんじゃないですか?その注意はなくてよいのですか?
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ヘルベッサー30mg 1T 1×血圧上昇時 (簡易懸濁で)

こんな処方が夜勤中に出たらしい。

で、居残りしていたメンバーでこの処方をどう処理するか考えることに。

以下話した内容。

・降圧目的の薬剤で敢えてヘルベッサーを使うのには何の意味があるのか?
・ヘルベッサーは徐放性のため粉砕不可→簡易懸濁も不適ということか。
・そもそも素錠のヘルベッサーが徐放なのはどういう製剤工夫がしてあるのか?
・簡易懸濁し徐放が失われると、急激な血圧低下や反跳性の血圧上昇・頻脈などおきるかも?
・医者は血圧をゆっくり下げたいのか、ある程度すぐに下げたいのか?
・簡易懸濁できる代替薬としてはノルバスクODあたりか。でも即効性はない。

こんな話をまとめた後、私が処方医に電話して聞いてみた。

医者「あ~別にヘルベッサーじゃなくていいですよ。
   簡易懸濁できるもので血圧もそれなりに下がれば。
   別に即効性も期待しない。普通に下がればよし」

ってことで、結局ノルバスクOD2.5mgに処方変更となった。

ヘルベッサーの、徐放性の製剤工夫については、メーカーに聞いてみるとするか。

粉砕はだめでも、簡易懸濁ならいけるかもしれないし。
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メーカーさんによるアピドラ注の説明会があった。

アスパルトよりも、グルリジンの方がより早く効いて、

より早く薬効が減弱すると考えればよいのかな。


両剤の使い分けは?といわれると・・・ 

個々の患者の血糖推移によって使い分けるしかないのかもしれない。

説明会でもMRさんはアスパルトの使い分けに関しては、はっきりとは発言せず、

なかなか苦し紛れに言っていた感じだったし。

これから使い分けが確立していくのでしょう。
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レニン阻害薬がようやく出るらしい。

以下ノバルティスファーマのニュースリリース

直接的レニン阻害剤(DRI)「ラジレス®錠150mg」製造販売承認を取得
- 10余年ぶりの新しい作用機序の降圧剤 -



宮崎大学医学部付属病院薬剤部のTopicsにも、

アリスキレンのキャラクターについて詳細が分かりやすく記されているので

興味のある方は読まれると良いと思います。

新規の作用機序をもつ降圧薬の登場で、

高血圧や臓器保護の治療が、また大きく変わっていきそうな感じがします。
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ひさびさに勉強会に行ってきた。

基本的なことが多くて、学ぶことは少なかったなぁ。

今回はメーカー協賛だったのだけど、

特別講演の演者は、そのメーカーの製品を推す話が多くて、いまひとつだった。

演者は、さぞたくさんのお礼をもらったのでしょうね。

協賛だから、そのようにせざるを得ないのは分かるけど、

ほどほどにしといてくれないと逆に引いてしまう。

話の後半は、メーカーの製品が表示されるたびに気分が悪くなった。



一社だけの協賛のときは、提供される情報に偏りがあるから、

全面的に信じ込んではダメだと感じる今日この頃。

話に偏りがあるのかどうかは、その分野の知識を多く持っていないと判断できないことだから、

結局のところは、常日頃から幅広い情報を収集して自ら勉強しておかないといけないんだろうなと。


勉強会に出席すること自体はよいことなのだろうけど、

その内容を妄信することなく、批判的に見ていかないと騙されてしまうのだろう。
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