病院で薬剤師をしています。 仕事のこと、趣味のことなどきままに書いていきます。

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院内でシムビコートの吸入操作の勉強会。

呼吸器科の病棟を担当していながら、そういえばこの薬についてまともに吸入指導を行ったことがないなぁ・・・




吸入操作については簡単だと思ったけれど、

いくつかの問題点や注意点を見つけた。


①初回のみ3回カラ回しが必要
 →人によっては、初回のみならず毎回カラ回しをやってしまう人がいるかも?
 →又は、いつの日からか初回のカラ回しを行うことを忘れてしまって、
  使い始めの3回分を無意味に吸入する可能性がある

②残数目盛りがわかりにくい
 →赤ラインのゼロが表示されても、残り1回分ある?もうない?って惑うくらい見分けにくい。
 →残数ゼロになったときに回転しないようにしてくれればいいものの、
  いくらでも回るので終了したのかがわかりにくい

③「カチッと言う音でセットを確認する」とのことだが、難聴があると判断しづらい

④何の意味があるのか知らないが、吸入部上部が回転する



また、余談だけれど次のことも知った。

⑤薬を1回セットした後吸入せずに、その後何度回転しても1回分のみの薬剤の充填となる。
この場合、無駄に回転したとても実際の薬剤残量は低下せず、カウンターのみが減る。
(すなわち、カウンターの残数がゼロになっても、まだ薬が残っていて吸えるということ)

⑥60回分吸入(or30回分吸入)の製剤であるが、実際には薬が少し多めに入っているので、
設定回数以上吸入できる。


⑥は微妙だなぁ。余分に入っているとは言え、ゼロになった時点で実際にあと何回分残っているかは正確には不明だから結局は使えない。
だけど⑥は②の問題を少しだけ解決してくれるかも・・。
ゼロ表示後1回分くらいは問題なく吸えるだろうから。
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ヤンセンファーマからデュロテップMTパッチ適正使用徹底のお願いってのが出ている。

これに掲載されている症例1はかなりひどいものがあるなぁ。

患者の強い要望があったとはいえ、

e-learning未受講でいきなり8.4mg貼付ってのは極めて危険な行為ではないか。

経口モルヒネ換算で135mg超/日をいきなり投与ですか。

さらには、この処方が院内処方だったのか院外処方だったのかわからないが、

この処方について薬剤師は関わらなかったのか?



症例3についても投与日数に不審な点がある。

処方開始日に4.2mgを9日分処方したのち、処方開始4日後にさらに15日分処方している。

処方開始14日後の受診の時点ですでに24日分(9日+15日)処方しているのは明らかに過剰な処方と思われる。

そこからさらに15日分の処方がでているのだが、なぜそこまで処方する必要があったのか?

「患者が処方されたものを全て貼付したかは、処方医も弊社も不明である。」と記載されているけれど、

患者さんが貼りすぎていた可能性がある。

医師は患者が正しく貼付していたかどうかを確認した上で過剰な日数を処方したのだろうか?

また、貼付についての指導は誰が行ったのか、正しく行われたのか。

さらには、この処方についても薬剤師は関わらなかったのか?


いずれにしても薬剤師はこういった怪しげな処方を見逃してはいけないし、

服薬指導を確実に行わなければならないんだって思う。
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間質性肺炎に対してエンドキサン注パルス終了後、エンドキサン錠内服に変更となった。

しかし、呼吸器装着中のため錠剤のままでは投与できない。

さて・・・いかに投与するか・・・。

シクロホスファミドは、書籍「抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針 抗がん薬調製マニュアル 第2版」の

抗がん剤の取扱い基準によると、ランクAに属する抗がん剤であり調製時には細心の注意を払う必要がある。

粉砕調剤は忌避するとして、残りの選択肢は簡易懸濁法での投与しかないか?



ということで、簡易懸濁での投与について、メーカーに問合せたり薬局内でスタッフと協議。



まず、メーカーの回答としては、
「原末の物性は、水25mLに対してやや溶けやすい」
「融点は45~53℃であるため、高温下での溶解では分解してしまう」

とのこと。これはインタビューフォームにも記載されていることであり、

メーカーに聞いたからといって特別な情報が得られたわけではなかった。


上記データから判断すると、常温水での溶解は可能だろう。

しかし、原末ではなく錠剤製品として水に溶けやすいかどうかのデータはないとのことであったため、

これは実際に錠剤製品を水に溶かしてみる必要があった。

実際に溶かしてみると速やかに崩壊し懸濁したため、常温水での溶解で問題ないと考えられた。



薬局内での協議としては、取り扱い時の注意が論点となった。

実際の調製者は病棟看護師であり、調製する看護師の被曝や病棟内での薬剤汚染が問題となる。


これらの防止策として、以下の点を看護師へお願いすることにした。

①調製者は手袋着用下で操作を行うこと
②錠剤を砕いてはならないこと
③常温水で溶解すること
④簡易懸濁用に使用した溶解用カップや投与用のシリンジは毎回使い捨てにすること
⑤使い終わったカップ・シリンジは飛散したり漏れたりしないようビニル袋に入れて廃棄すること

看護師サイドには手間取らせることをお願いしたのだけど、

自らの身を守るためであり理解は良かった。



他施設ではシクロホスファミドの錠剤についてどのように取り扱っているのだろうか?

一度、他院持込薬で粉砕調剤されたものを見たこともあるけど・・・

散剤分包機なんかで作って不特定の人に混入してなければいいけど・・。
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