病院で薬剤師をしています。 仕事のこと、趣味のことなどきままに書いていきます。

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先日、同僚の薬剤師さんからこんな質問があった。

「アダラートを服用している授乳婦がいるが、服用継続して問題ないか?」というもの。

添付文書には、「投与回避 授乳中止」とはなっているが・・・

この手の質問はいつも判断に迷う。添付文書ははっきり言って情報不足だし。


まず、Drugs and Lactation Database (LactMed)で調べてみた。

次のように記載されている。

Effects in Breastfed Infants:
No adverse reactions have been reported among at least 25 infants reportedly exposed to nifedipine in breastmilk mostly at maternal dosages of 30 mg daily beginning shortly postpartum and continuing for up to 6 months in some.


「ニフェジピン30㎎/日服用下の母乳(産後すぐに開始し最長6か月継続)を与えられた少なくとも25例の乳幼児には有害反応は報告されていない。」
(訳が間違っていたらすみません・・)

これを読む限りでは、アダラート継続可と思われる。


さらに、調べてみたところ、大分県産婦人科医会のサイト上に「母乳とくすりハンドブック2010(PDF)」というものが無料で公開されている。

このデータベースは、
・医薬品添付文書
授乳婦と薬―薬剤の母乳移行性情報とその評価
・国立成育医療センター
・米国小児科学会(American Academy of Pediatrics) Committee on Drugs2001  
・FDA分類基準(G.G.Briggs) 
・Medications and Mothers'Milk,13th( ThomasW.Hale,2008 )

といった各データベースをまとめた上で、大分県『母乳と薬剤』研究会としての見解を4カテゴリー(◎、○、△、×)に分類している。


さて、このサイトでアダラートはどのように記載されているかというと、

「母乳中への移行は少ない、乳児の副作用は報告されていない」とのことでカテゴリー「◎」に分類されている。

他の参考データを見ても、危険度は低い。


ということで最終的には、アダラート服用継続可だろうと結論した。


「母乳とくすりハンドブック2010(PDF)」はとても助かります。

参考書籍
                     
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