病院で薬剤師をしています。 仕事のこと、趣味のことなどきままに書いていきます。

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潰瘍性大腸炎の症例を担当させてもらうことは、しばしばある。

でも、ペンタサ注腸やプレドネマ注腸をすでに使用している症例または入院後開始となる症例は、

あまり経験がなかった。

そんな中で、プレドネマ注腸が開始となったばかりの患者さんが入院して来られた。

開始して間もないので、これまでの使用状況を確認した。

すると、

・プレドネマ60mL中半分くらいしか入れられなかった
・注腸後も1分程度までしか我慢できず、その後すぐに排泄してしまう

とのことであった。

ここで、

「プレドネマ注腸60mLやペンタサ注腸100mLは、そもそも注腸後すぐに排泄されてよいものなのか?」

という疑問が生じた。

・ラクツロース注腸にしてもカリメート浣腸にしても結局その後排泄するから、出てきて当然なのでは?
・でも、ある程度貯留時間がなければ、十分な効果が発揮されないのでは?

こんな予想が立つが実際はどうなんだろう・・・。



ということでペンタサの会社に電話確認。次のような回答だった。

・メーカーとしては注腸後どの程度貯留させるのか明確な時間は設けていない
・すぐに排泄された場合は十分な効果が発揮されない可能性もあるが、その場合の治療効果を検討した明確な情報はない
・通常は、夜に注腸すれば翌朝まで貯留させて朝の排便時に一緒に出てくるものである
・しかしながら炎症が強い場合、腹痛がある場合などは、十分な貯留時間が確保できず排泄してしまうこともある
・この場合は医師の指示のもと半量などに減量し、排泄されない程度を注入することもある



通常は、夜入れたら朝まで留めることができるものなのか・・・

60mL以上もの液体を入れても瀉下作用はあまりないのか・・不思議だなぁ。勉強になりました。



たまたま続けて、プレドネマを使用している別の患者さんが入院してこられた。

使用状況を確認したところ、「朝まで留めておくことができる、腹痛があるときは途中で出ることもある」

とのことだった。メーカーの情報どおりの使用状況であり、実際に情報の正しさを確認することができた。


プレドネマ注腸、ペンタサ注腸を使用されている方が入院されたら、今後も使用状況を確認しようと思う。
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臨床統計はじめの一歩Q&A―統計のイロハから論文の読み方、研究のつくり方まで

    

この本は、基本的に統計に関する基本的な考えかたや統計用語をQ&A形式で、

分かりやすく解説してくれる。

統計に初めて触れるような人は、最初から順番に読んでいくとよいと思うし、

少し分かっている人は、知らないところだけ読めばよいと思う。

内容は、前半が基本的な統計データを読む上で必要な考えかたが記載されている。

僕がこの「臨床統計はじめの一歩Q&A~」で学んだ部分は数多くあるが、一つだけ挙げるとするなら

「主要評価項目と二次評価項目の見方」について。

「主要評価項目の結果が最も大事である。試験自体は主要評価項目を調べるために

デザインされたものであるから、二次評価項目の結果はバイアスがかかることになり

その結果は飽くまで参考程度にとどめておくべきであり、統計的有意差は意味を持たない」

というもの。

僕は、二次評価項目も統計学的に意味のある信頼してよいデータであると勘違いしていた。

他にもいろいろ学んだが、このように自分の今までの誤った統計の読み方を

修正してくれるものである。

他にどんなQ&Aが記されているかというと、

・グラフを読むときの注意点は何ですか?
・ITT(Intention-To-Treat)とは何ですか?
・相対リスク低下と絶対リスク低下のどちらを使ったらいいですか?
・アンケート結果を読むときの注意点は何ですか?
などなど。

後半が、研究テーマの作り方や試験デザインの組み方データの解釈まとめ方などを

指南しているようだ。

まだここまでは読んでいないのだけど、早く読みたいと思っている。



前回紹介した、「ドキドキワクワク論文☆吟味。医学統計ライブスタイル」 著:山崎力

      

と内容が重複するところが多くあるけれども、両者の違いは、

「ドキドキワクワク論文☆吟味。医学統計ライブスタイル」は、

名のごとくライブ講義をうけているかのような感じで記載されていて、

統計というものがどんなものかを直感的に教えてくれるのに対し、

臨床統計はじめの一歩の方は、より具体的に詳細に教えてくれる内容となっている。

関連記事 ドキドキワクワク論文☆吟味。医学統計ライブスタイル 2009/04/26

僕はライブスタイルを先に読んでいたからかもしれないけど、

はじめの一歩の内容がスムーズに頭に入ってくる。

両方読むならライブスタイル⇒はじめの一歩がオススメです。
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