セララの禁忌はどこまで信用できるか

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セララ錠は、

微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者
中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者

に対しては禁忌となっている。

糖尿病の血糖コントロール目的入院で、持参薬にセララ錠100mg/日があった。

持参薬の中には他にARBも入っているし、100mgって量も多いし。

クレアチニンクリアランスを計算しても50切っているし。大丈夫かコレ?



過去には、循環器医が蛋白尿を伴う糖尿病患者に対してセララを処方したため、

問い合わせをしたことがある。このときは問い合わせ後も継続となったし、

実際は問題はなかった。問題なかったのは入院中の話だけで退院後は知らない。



今回も主治医へ問い合わせ。すると翌日の採血で決めるとのこと。

結局翌日の採血ではカリウム値は4.5であり、

外来時においては問題なかったのだろうと思われる。

しかしながら、入院中はナトリウム制限をするため、カリウムが上がることがある。

このことも主治医へ話し、結局セララは中止となった。



ただ、どうなんだろうか?

作用機序が同じアルダクトンA錠には、上記2つの禁忌項目の記載はない。

セララの禁忌には「カリウム製剤投与中の患者」っていう個々の病態を全く無視した

意味不明な項目もあるし、セララの添付文書はどこまで信用していいのか分からない。

これらの禁忌がセララ使用の妨げとなるならば、たとえ時代に逆行することになっても

アルダクトンを使用したほうがいいかもしれない。


今回の処方意図に関しても、なぜループやチアジド少量ではなく、セララ100mg+ARB

という組み合わせじゃなければならなかったのかは、紹介元の処方医に聞かなければ

分からないことであるが、この辺もよく分からない。



今回もう一つ心配なのは、セララ100mg/日をいきなり止めてどうなるかというもの。

これはもう少し経過を見ていかないといけない。
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この記事へのコメント
初めまして。偶然こちらに辿り着き、私も病院薬剤師をさせて頂いております故、興味深く拝見させて頂きました。初コメントで恐縮ですが、セララ、β-blockerに関しまして。CKDとCHF、腎臓専門医と心臓専門医でアプローチが異なるのでは?と考えます。その辺、かなりdeepな部分もあると思われますが。
今後とも宜しくお願い致します。
2008/07/27(日) 11:00 | URL | koky #4.AvZ8RA[ 編集]
コメントありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
たしかに薬の使い分けは難しいですよね。
どういう場合にファーストラインで抗アルドステロン薬を
使用するのか勉強不足なもので分りません。
記事にも記したとおり、今回なぜ利尿薬として単独セララ100mg
にしなければならなかったのかは、紹介元の内科医に聞くのが
一番よいのでしょう。
2008/07/27(日) 17:00 | URL | cenosky #mSbSW7Ec[ 編集]
早速のお返事ありがとうございます。私の投稿内容にオフレコな部分もあり「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れましたら弾かれました(苦笑)。
仕切直しまして、日本内分泌学会で横浜労災の西川先生が、原発性アルドステロン症の診断基準と治療指針の作成を手掛けられております。そちらを参考にされてみては如何でしょうか?西川先生曰く、医療者と研究者のジレンマ?…っとdeepな部分は異なる手段でお伝えできればと思います。
2008/07/28(月) 09:58 | URL | koky #4.AvZ8RA[ 編集]
ありがとうございます。
「管理者にだけ表示を許可する」を許可していないのは、以前は許可していたのですが、
コメントはその他の読者の方にも情報を共有してもらいたいという考えがあり、
途中から不許可に変更した次第です。
コメント作成時お手数をおかけしたようですみません。
「管理者にだけ表示を許可する」は現在機能していませんが、
非表示のやり方がわからないのでそのままになっています。
他に要望があればまた再度変更するかもしれません。

少し言葉が足りなかったのかもしれませんが、今回の症例に関しましては、
特に原発性アルドステロン症ではないようです。
ご存知のようにセララもその適応がありません。
(まぁ適応の話になると、心不全のセララはどうなのか?というツッコミがありますが・・・)
私がこの記事で書きたかったことは、さほど特別な疾患とは思えない症例で、
利尿剤区分でセララという抗アルドステロン薬を敢えて使った理由が
よく分からないということです。
こういったオープンなサイトでは症例を詳しく書くことができないのが欠点です。

ところで、内分泌疾患は本当に難しいですね。私が担当している病棟では、
内分泌疾患といえば糖尿病がほとんどで、他の疾患はあまりお目にかかれないのが現状です。
なので不得意感満載です。
2008/07/28(月) 22:25 | URL | cenosky #mSbSW7Ec[ 編集]
 こんにちは。某大学病院の糖尿病科の医師です。興味深く読ませて頂きました。我々としては蛋白尿が禁忌なセララは「使いにくい」と思っております。私の周囲ではあまり処方していないようです。その一方で、当院の循環器内科ではバンバン出しているようです。糖尿病に虚血性心疾患を合併するような症例では二つの科で併診することが多いのですが、蛋白尿が出ている2型糖尿病(私が血糖をフォロー)の患者に循環器内科でセララを出していたりします。「大丈夫なのか?」と思ってしまいますが、他科のオーダーは修正できませんし、わざわざ問い合わせるのも失礼と思い、何となくそのままにしてしまっています。私個人は使い慣れたアルダクトンをまだまだ処方しています。
2008/08/01(金) 18:54 | URL | drarbeit #SFo5/nok[ 編集]
期待していた答え、ありがとうございます。先生のおっしゃるように私も考えておりました。
事情もよく似ています。当院でもセララを使用するのは専ら循環器医です。
セララの採用願いを出したのも、循環器科でしたし。
やはりセララはRALES試験やEPHESUS試験の結果を根拠に選択しているのでしょうね。

>他科のオーダーは修正できませんし、わざわざ問い合わせるのも失礼と思い、
何となくそのままにしてしまっています。

よくわかります。当院でもそう思ってそのままにしている先生がおられます。
こういう場合は、薬剤師の方が処方医に処方意図を聞きやすいですよね。

実はこの症例の処方医は開業医であり、専門は糖尿病なのです。
それでなおさら疑問に思ったのです。

またいろいろと教えていただければ幸いです。ありがとうございます。
2008/08/02(土) 17:14 | URL | cenosky #mSbSW7Ec[ 編集]
セララ100を今まで飲んでいました。
近いとのことで病院を変わると、セララが無く、アルダクトンA錠を飲むように言われ飲みました。急に血圧が下がりびっくりしています。
貧血もあり、セララ100の方が良かったのかと思っています。
教えてください。
急性大動解離でした。
2012/01/17(火) 10:37 | URL | 秋山です。 #-[ 編集]
せっかくコメントいただきましたが、個々の診療に関することはお答えいたしかねます。
ぜひ、主治医へお尋ねくださいますようお願い申し上げます。
2012/01/17(火) 22:11 | URL | cenosky #mSbSW7Ec[ 編集]
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