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薬剤師の人件費

ここでは、「薬剤師の人件費」 に関する記事を紹介しています。
先月僕が行った薬剤管理指導件数は110件くらい。退院時指導は20件くらいだったか。

これでもなかなか限界の数字じゃないか。過去最高の数字は130弱だったと思う。

もう少し増えたとしてもウチの現状では130件が限度か。

実働20日程度で計算すると、毎日平均5.5件算定していることになる。

だいたい1日の半分が病棟の時間なので、

5.5件/3.5時間ということか。もちろん残業もしているので、もう少し分母は大きくなる。

3.5時間のうち、その業務以外にも行っている雑用なんかもある。

それを大雑把に考えると、やはり5.5件/3.5時間くらいか。

⇒1件算定行うのに38分間。

そんなもんかなぁ。この数字が時間かかりすぎなのか、かかっていないのか比較したことが

ないのでよく分からない。


薬剤管理表作成したりカルテ読んだりするのにも時間かかるし、

持参薬確認や初回面談、退院時指導なんかも結構時間かかる。

電子カルテ導入前や服薬指導ソフト導入前に比べれば、把握できる情報量が

確実に増えたので、質の高い薬剤管理ができるようになった反面、

情報収集のためにさらに時間がかかるようになってしまった面もある。

そんなのを平均したら1件38分ってことか。

まぁそんなもんかもしれない。

これが1件20分で行えたと仮定すると月200件超えって計算になるね。でもこれは無理だろう。



薬剤師の病棟業務に対する報酬はやっぱりまだまだ低すぎると思う。

380点/325点⇒350点/件で平均して計算すると、

200件行ってやっと70万円。

薬剤師正職員として一人雇うのに経営側が負担する金額は月70万では済まない。

つまり薬剤師一人が1日中病棟でがんばって200件算定しても経営的には損失ということ。

だから経営側は薬剤師を増やしたくない。


もちろん、薬剤師の活動は薬剤管理指導業務だけではなくて、

病棟における薬のリスクマネジメントなどにも大きく貢献しており、

医師看護師等との業務の分担を適切に行うことで、彼らも本業に専念できる。

結果として質の高い医療が提供できるようになるわけなんだが、

経営側はそんなこと全く考えていないんだろうな。

それとも理解してもらうためのアピールが足りないのか?
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