誤嚥性肺炎予防としてのACE阻害薬

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誤嚥性肺炎予防薬には、ACE阻害薬、アマンタジン、シロスタゾールなどがある。

この中でもACE阻害薬は比較的使用されることが多い。

ところでACE阻害薬の中では、どれが最も誤嚥性肺炎予防に適しているのか?

具体的な薬剤名としてはよくタナトリルを聞くのだが、選ばれるのには理由があった。

タナトリルの会社のMRさんにもらった資料をまとめると以下。


健常人のサブスタンスP濃度は70pg/mL程度。誤嚥患者のサブスタンスP濃度は

それよりもかなり低く20pg/mLとか30pg/mLとか。

ここで、タナトリル(5~10mg)を含むACE阻害薬3種をサブスタンスP濃度低下患者に

投与したところ、濃度が70pg/mL近辺まで上昇したのがタナトリルで、

他剤は100pg/mL程度またはそれ以上の濃度となった。

また100pg/mLを超えると空咳が生じやすくなる傾向にあったとのことである。


その他、タナトリルは他薬剤に比べ改善報告が多くされており、信用性も高いのが

使用される理由の一つと思われる。



ところで、この文章書きながら今になって気づいたことが一つ。

最初に述べた、各種ACE阻害薬のサブスタンスP濃度上昇効果について。

今回紹介された資料にはACE阻害薬の具体的な名称は載っていなかった上、

使用された用量も不明だったため、詳細は分からないが、

他薬剤でも健常人と同レベルの70pg/mLにまで下がるように用量を減量して投与すれば、

タナトリルと同様の効果が得られるのではないか?

またサブスタンスP濃度と同時に降圧効果も比較検討すれば、

降圧効果はさほどないがサブスタンスP濃度は健常人域まで上げるという薬剤とその用量が

みつかるかもしれない。


それから、以前から思っていることなのだが、純粋に誤嚥性肺炎予防の適応を持つ薬剤ってのは、

開発されないのかね?


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この記事へのコメント
 こんにちは。興味深く拝読しました。タナトリルは個人的には使ったことがなかったのですが、見直しました。誤嚥予防のため、降圧剤にあえてACEIを選ぶことが多いのですが、どれがよいか迷っていたので。
2008/10/13(月) 12:56 | URL | drarbeit #qbIq4rIg[ 編集]
なんだか私は田辺製薬の回し者になってしまったようで(笑)
メーカーに連絡していただけましたらすぐに文献持ってきてもらえると思いますよ。

よく、「誤嚥性肺炎予防のために空咳の副作用を利用して・・」
という表現を聞いたりします(私も言っていました)が、上記のデータを見ると
必ずしも誤嚥予防に咳の出現は必要ではなく、
「サブスタンスP濃度の正常化を目的として・・」というのが正しい表現かもしれませんね。
2008/10/13(月) 14:11 | URL | cenosky #mSbSW7Ec[ 編集]
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