カルテ記載は漏れなく

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医師から問い合わせ。

「ヘパリン15000IU/日投与中でAPTTが50を超えてきたのに、今回測定したら正常値に
下がっていた。ジギラノゲン注も同時に投与してきて有効域まで上昇していた。
これはなぜか?ヘパリンを増量すべきか?それともこのまま様子みるべきか?」

さて、添付文書を読んでみると、ジギラノゲンCなどの強心配糖体には

「ヘパリンの作用を減弱するおそれがある」と記載されている。

強心配糖体は抗凝固作用に拮抗するらしい。

ということで、問い合わせを受けた当初は、

「ヘパリンの作用減弱はジギラノゲンの血中上昇よるものの可能性」と相互作用を考えたわけだが、

よくよくカルテを読んでみると、看護師記載に

「ヘパリンの点滴ルートが数時間止まっていた(不慮の事故)」旨の記載がある。

しかもよりによって採血する数時間前に止まっていたようだ。

ヘパリンの作用時間は3時間と短いため、今回の作用減弱はヘパリンの投与が

中断されていたことが最大の原因であろうと考えられた。


看護師さんが事実をしっかり書いていてくれたからこのようなことが分かったわけで、

事実を隠されていたり意図的でなくても書き忘れたりしたら、判断はできなかった。

もしこの記載がなくて、ヘパリンの効きが悪いからと言って増量したら危なかったかも。


出来事は忠実に詳細に記載しなければならないと改めて感じさせられる事例である。
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