クロピドグレルとPPIの併用は避けるべき

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以前書いた記事 
クロピドグレルとPPIの相互作用はあるか?2009/4/24
クロピドグレルとPPIの併用2009/4/4

最近はクロピドグレルとPPIとの相互作用に関する情報が次々と報告されているようである。

今回、国立医薬品食品衛生研究所が隔週で発行している

「医薬品安全性情報(海外規制機関)」の医薬品安全性情報Vol.7 No.17(2009/08/20)に次のような記載がなされている。

<引用>
【 英MHRA 】
• Clopidogrelとプロトンポンプ阻害薬の相互作用
Clopidogrel and proton pump inhibitors: interaction
Drug Safety Update Vol.2,No.12,2009

抗血小板薬のclopidogrel[‘Plavix’]は,心筋梗塞や虚血性脳卒中の既往がある患者,または末梢動脈疾患が確定診断されている患者において,アテローム血栓性イベントの予防を適応としている。また,同薬はaspirinと併用して,急性冠動脈症候群の患者におけるアテローム血栓性イベントの予防に使用されることもある。一方,プロトンポンプ阻害薬(PPI)は逆流性食道炎,消化不良,胃潰瘍の治療を適応としている。
Clopidogrelは胃腸症状を引き起こすことがあるため,PPIと一緒に処方されることが多い。英国でclopidogrelと一緒に処方されることが最も多いPPIは,omeprazoleとlansoprazoleである。
EU EMEA(欧州医薬品庁)のCHMP(医薬品委員会)は2009年5月,clopidogrelとPPIの相互作用について,入手したエビデンスの検討を行った。その結果CHMPは,PPIとの併用時にclopidogrelの有効性を低下させる臨床的に重大な相互作用が起こることが,データから支持されていると結論した。また,治療上不可欠と考えられる場合を除き,PPIとの併用を避けるよう,clopidogrelの製品情報(PI)を改訂すべきであると助言した。
Clopidogrelの代謝酵素であるCYP2C19を阻害する他の薬剤A
との併用も,clopidogrelの有効性を低下させると予測されるため,併用は避けるべきである。
(薬剤A:Fluvoxamine,fluoxetine,moclobemide,voriconazole,fluconazole,ticlopidine,ciprofloxacin,cimetidine,carbamazepine,oxcarbazepine,chloramphenicolなどがある。)
<引用終>

本文にはさらに詳細な記載がなされているので、興味のあるかたはご一読されたい。



当院でも、4月にこのテーマで循環器医師などへ情報提供した経緯があるが、

当時は、「まだはっきりとしたデータはない、今後の調査結果が待たれる」と締めくくっていた。

医師の方も「そんなもんかなぁ」程度に聞いていた印象であった。

しかしながら、上記情報に限らず最近では方々でこの件に関して報告されているため、

本邦でも添付文書改訂になる可能性があるだろう。

再度、循環器科医、脳科医へ情報提供するとしよう。



ちなみに、この国立医薬品食品衛生研究所の「医薬品安全性情報(海外規制機関)」は、

私は欠かさず読むことにしている。

というのも海外で添付文書が改訂になると、それを受けて日本も改訂になることがあるので、

「情報を先取りできる」というメリットがあるし、

実際にMRが情報を持ってやってきたとき「あ~この前の・・」と記憶を反復することになり

情報が頭に定着しやすいと感じている。
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