ナファモスタットによる高カリウム血症

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ガベキサート(エフオーワイ)やナファモスタット(フサン)といった

プロテアーゼインヒビターの副作用に、高カリウム血症がある。

先日、膵炎に対してフサンを使用していて高カリウム血症をきたしたため、

エフオーワイに変更することで改善した例をみた。

ところで、なぜプロテインインヒビターには高カリウム血症の副作用があるのか?

フサンの添付文書には、

「腎からのカリウム排泄抑制、ナトリウムの排泄促進等により、
高カリウム血症又は低ナトリウム血症があらわれることがあるので・・・」

との記載がされている。

これに対して、エフオーワイやフオイパンのインタビューフォームには、「発症機序は不明」

と記載されている。

「Surgery Frontier 2007 Vol.14 No.3」(メディカルレビュー社)にDICの特集があって、

フサンとエフオーワイの違いや使い分けについて記載されていたが、

これには「フサンは高カリウム血症に注意が必要」と記載されており、

エフオーワイよりもより注意が必要であるかのように書かれている。

また、次の論文を引用し、

Mechanisms of the hyperkalaemia caused by nafamostat mesilate: effects of its two metabolites on Na+ and K+ transport properties in the rabbit cortical collecting duct.
Br J Pharmacol. 1994 January; 111(1): 173–178
.

「ナファモスタットの代謝産物が、腎の遠位尿細管におけるナトリウムの再吸収を抑制し、
二次的にカリウムの排泄遅延を来たす」

と結論付けている。

エフオーワイよりもフサンの方が高カリウム血症が起きやすいかどうかまでは分からなかったが、

いずれにしてもこれらの薬剤使用の際は、高カリウム血症の発症について

注意していかなければならないと思われる。
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