塩酸バンコマイシン散は腸管から吸収されない?

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糖尿病内科医からの問合せを同僚が受けた。

医師
「偽膜性大腸炎に塩酸バンコマイシン散を使用したいが腎障害のある患者では慎重投与となっている。腎不全があるが投与してもよいものか?」

医師には次のように回答した。
「塩酸バンコマイシンは腸管からほとんど吸収されないといわれている。
しかし、腸管の損傷が著しい場合などは吸収され血中に移行することも言われている。
心配ならば、投与中に血中濃度測定を行ってみてはどうか?」

私は内心は、「まぁ血中濃度測定を行わなくても問題となるほど血中に吸収されることはなかろう」

と思っていて最後の「血中濃度測定を行って」のところは、

半ば「そんなのしなくてもいい」的ニュアンスで答えていた。



数日後。 医師は念のためと血中濃度を測定していた。

血中濃度結果は、「測定限界以下で測定できません」と検査科からのコメント。

な~んだ、やっぱり測定なんて必要なかったじゃないか・・・。と誇らしげに思った。



だけどその後、添付文書の薬物動態の項をよく見てみると次のように記載されていた。

VCM血中濃度1

症例No.2の腎不全患者では、全身作用が無視できないほどに血中濃度が上昇しているではないか。

今回は幸い体内に吸収されていなかったけれども、やはり腎不全患者に使用する場合は

血中濃度測定を行う必要があるのだろう。


あ~まともに添付文書を読んでなかったなぁ・・・。反省。

次からは、腎障害患者へ使用する時は「念のため血中濃度測定を行うことを推奨」することにしよう。
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